長い長い1日
香港からロンドンへの機内は夜中眠れずに凍えていた。
ヒースロー空港へ到着。ターミナルが4つあって、それぞれバスで行き来するほど広い!
この日ブリティッシュ・エアウェイズ(以下BA)のミラノ行は2本。
私は行き先と会社と時間だけ見て、便名をろくに見ずに(見たはずなんだけど)
ゲートへ。そこには紺色のスーツを着た素敵ビジネスマンがたくさん!!
皆おしゃれだな、とニマニマ待機。
さて、搭乗の時間になって、チケットを見せると、「あなたゲート間違ってるわよ!」
…何?!
あわてまくった私はヒースロー空港内を疾走。立ち入り禁止の看板さえ見えずに走り抜けたら、
警備のおじさんにものすごい形相で怒られ、半泣きで引きかえし、
さらには持ち物検査も素通り、またすごい形相で呼び止められ(おばちゃんあきれてた)
問題のゲートを探すけど、見つけられない。さっきの持ち物検査のところまで全力疾走で戻り、
一言「ゲートが見つけられないんですけど」
一人旅の一番初めに発した言葉がこれって幸先悪すぎだろ、と思いながら、
動悸息切れ半泣き状態でおばちゃんに付いてく私。
マジ乗り遅れたらしゃれにならんて…
と思っていたら、さっき全力疾走で素通りした扉がゲートだったよう。
ツーか、鍵あいてねぇじゃんゲート!!!!気づくわけねぇよ!
私の乗るはずの便は遅れていたようです。
動悸息切れ半泣きは無駄だったようです。
そんなわけで無事に乗り込めた。(これってまだ午前中)
BAの添乗員さんもやっぱり紺のピンストライプスーツ。素敵…
ちょっと古めの飛行機で、折りたたみテーブルからシートの色まで、紺。紺いいよ。
紙コップにba.comと大きくプリントされてたりとか、細かいところで私の心をわしづかみ。
なんだかんだでミラノに着いちゃったよ!!
空港内が一番緊張。
ここから先はイタリアなんだ、とわくわくする反面、スリとか詐欺とかいろいろ…動悸が
ここでテレフォンカードと地図購入、電話、そしてプルマンバスに乗るというミッション。
1階のmarktで、初めてのイタリア語。「テレフォンカードを買いたいんですけど」。
何とか通じた!それは2階にあるとのこと。もう一度エレベーターに乗り、2階へ。
不安で一杯だったけど、イタリア語が通じた嬉しさで、もと来た道を後戻りでも、足取り軽く。
レジのお姉さんに、片言のイタリア語をほほえましげに笑われ、少し和んだ。
緊張していたので電話のダイアルを押す手が震えてた…お母さん、オ・アリバート・イターリア!!
さて、最後はプルマンバスへ。
それがまた分かりにくくって、さっき聞いた一階のmarktでプルマンバス乗り場の場所を聞いた。
でもおばちゃんはイタリア語をまくし立てて、さっぱり分からん!
何とか2階だって事は分かったんだけど、トボトボと
かれこれ4回目になる道をたどっていたら、イタリアオヤジが来いのジェスチャー。
これって救いの神なのか、それとも変なオヤジなのか判断できなくて、恐る恐る付いていったら、
ふつうにめちゃくちゃ親切な空港の作業員だった。ありがとうオヤジ。
何とかプルマンバスに乗り込むんだけれども、この時最高潮に緊張と警戒が高まってたと思う。
見る人全てが、私のことを鴨としてみてんじゃないかとか(おろおろうろうろしまくってたし)
バスに乗り込んでも、バスの荷物置きにボンと投げた自分の荷物が心配でたまらなくなったし。
バスを降りて、バスの運転手さんに、タクシーのりばはどこですか、と聞くと、
「まっすぐだよ・バチーン☆」とウィンクをくれて、
また、イタリアに着たんだな、って言う実感と(なぜかねw)、背中を押された気分がわいてきた。
ミラノの町を眺めながら(路駐多いなぁ)タクシーに乗り、お世話になるおうちへたどり着く。
迎えてくれたのは、小さなおばあちゃん。「入り口はこっち!」といきなり怒られてしまった。
おばあちゃんは、足が悪くて、体も悪いそうで、いつも居間で過ごしている。
それでも毎朝素敵な青いアイシャドーをつけて、中庭にある畑に水をやり、
バカンスで留守にしている娘さん一家のペットのお世話に誠意を注いでいる。
一番大事にしているのは、ご自身の飼い猫のbere。ねこっかわいがりとは正に!
よく怒られたのだけれど、裏にはやさしさが垣間見えて、とてもいい時間を過ごさせてもらった。
着いてすぐに、旅するに当たって大変お世話になった方にお電話。
聞きなれた声を聞くと、涙腺が緩みそうになったけど、我慢。元気です!
クラウディアさんのおうちでは、ご飯は基本的に自分で料理。
夕方、夕飯の買物をしに、近くのスーパーへ。
スーパーでの一悶着…
かごが見つからない。店の中ではすべての客が緑のかごを下げて買物をしているのだけれど、
私にはないみたいだ。。
店中うろうろしていると、
明らかに怪しげな、入り口でずっと突っ立っている黒人に声をかけられる。
イタリア語が分からなくて困っていると、英語で話しかけてくれて、かごのありかを教えてくれた。
レジのわきに積み上げてあった!
え、店員さん、たまったら、入り口に持っていこうよ…
兎に角、怪しいけど黒人の兄ちゃんありがとう。
ハムとチーズ、オリーブに、パニーニ用パン、水、オレンジジュース、
おばあちゃんに言われたレモンを購入。
それで、店を出ようとするのだけれど、まだ黒人の兄ちゃんは入り口に突っ立っている…怖い…
私が店を出るのとタイミングを合わせて彼もまた店から出た…(ひぃぃぃ!)
露骨に彼を避けて遠回りの出口から、店を出たのでした。ほんと、彼は何者だったのか。
その晩はハムとチーズをはさんだパニーニを食べて
(このパンがすごく甘くて、明らかにパニーニ用じゃなかった。表に書いてあったのに)
長い長い一日が幕を閉じたのでした。時差もあるから、ほんとに長い1日だった…