ヴェネツィア1日目 サン・マルコ寺院へ ある使命があって、私はサン・マルコ寺院に行かなければならなかった。 サン・マルコ寺院の隣にあるドゥカーレ宮殿には、壁にベンチが付いている。 そこには一人の黒づくめの老人が、 雨の日も、風の日も、水位が上がって避難しなくてはならない時も、座り続けている。 名をフランチェスコという。 ヴェネツィアの住民には有名だそうで、みんな彼を知っている。 お世話になっているTさんがヴェネツィアにいた1997年から、 再び見た2004年までやはり変わることなく座り続けていたのだそうだ。 私の任務は、彼がまだ座っているか見てくること。 胸の高鳴りを抑えぐるりとドゥカーレ宮殿の周りを見るが、 そこには空のベンチや観光客しかいなかった。 ・・・残念極まりない。 そのへんを歩いていた警察官に尋ねてみるも、知らないとのこと。 (警察官はヴェネツィアの地元の人じゃない人が多いらしい) 今日の2つめの目的は、ヴェネツィア建築大学に留学の質問をしに行くこと。 質問受け付けは15時からなので、観光しつつ建築大学まで向かうことに。 大通りはたいてい観光客がぞろぞろといて、それがうざったくてしょうがなかったので、 (ま、私もその一人なんですが) 地図を頼りに細い道を行くことに。 時々迷いながらも、細くて、暗い道を行く。 暗いけれど、空を見上げれば帯のように青空が横たえていて、なんだかとても落ち着いた。 途中サンタ・マリア・グロリオーサ・デイ・フラーリ教会のわきで 建築大学の卒業展をやっていたので、のぞいてみる。 回廊の壁沿いにずらーっと卒業制作の模型やボードが張られていて、 そこでやはりイタリアの建築の難しさと面白さを感じた。 いかに古い町並みを壊すことなく、新しい建築を調和させ、 自らの個性も発揮するかっていうのは、非常に難しい問題だ。 すごいな。 卒業展のカタログを手に取って見ていたら、係の女性がただでくれた! 24ユーロもすんのに!!学生っていいな。 ヴェネツィア建築大学 オフィスのお姉さんは一切英語を話さなかった… とっても苦労しながら、何とか自分の意図を伝え、 卒業試験の内容を聞き出す。 詳しいことを聞くためのメールアドレスもゲット。 人間やればできる…! この日はとにかく、歩いて、歩いて、歩いて、街の空気を吸収した。 晩御飯は、滞在しているホテルの食事がとってもおいしいとのことで、 滞在中に一回はぜいたくをと、そこのリストランテでいただきました。 しかし、やはりリストランテって一人で行くものじゃないのだな、と痛感。 食事を待つ間って、とっても所在ない。 ふつうは一緒にきた相手と楽しく会話しながら待つのだろうけれど。 でも、おいしかったよー! 季節の野菜のペンネだけ(メインを頼まなかった)。 店員さんはそれだけでほんとにいいの?と聞いてきたけれど、ひと皿で十分おなかいっぱい。 満足。

















